2014年2月26日水曜日

ニンジャスレイヤー キルズ「ゼロ・トレラント・サンスイ」第三話前半レビュー

 サイバーパンクニンジャ活劇小説、ニンジャスレイヤーの現在「水曜日のシリウス」で連載中の「ニンジャスレイヤー キルズ」。今回は原作の連載でも最初期のエピソード「ゼロ・トレラント・サンスイ」の後半です。
 第一話から最新話まではこちらから読めます。
 前回のレビューはこちらから。
ニンジャスレイヤー キルズ KILLs 第二話「ゼロ・トレラント・サンスイ」後半レビュー

嬉しい小ネタのアイサツシーン


 今回は、イクエイションの仇を討つ決意を固めたミニットマンと、全ニンジャに対する復讐者たるニンジャスレイヤーがアイサツを決めるシーンから始まります。
 熱心な読者の中には、この光景に見覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ニンジャスレイヤー書籍公式サイト試し読みから引用)
そう、単行本版ニンジャスレイヤー第一部「ネオサイタマ炎上」第一巻の扉絵と構図を同じくしているのです。
 実際にわらいなく氏のイラストレーションへのリスペクトを意図したのかは分かりませんが、もしそうだとすれば有料の単行本に目を通していなければ把握できない要素をしっかりと盛り込んでいることになります。
 関根先生はほんやくチームと事前に徹底した研修を行ったとの公式からのアナウンスもあり、その可能性は考えてよいと思われます。どちらにせよ嬉しい共通点です。





ワン・インチ距離のコントラスト

ミニットマンのスリケンを交わし、ニンジャスレイヤーがその懐に入るシーンです。
 まず比較のためにさおとめあげは先生の「グラマラス・キラーズ」を見てみましょう。

 グラマラス・キラーズでは、攻撃をかわしてあっさり背後に周る余裕をもつフジキドの恐ろしさ、その虚ろな目に覗きこまれ、動揺するミニットマンの心理が印象的に描写されていました。
 では、「キルズ」ではどうなっているのでしょう?
全ニンジャに対するフジキドの憎悪と狂気、それに相対したミニットマンの恐怖。白と黒のコントラストで真っ二つに分断されたソウカイヤのエンブレムは、直後のミニットマンの死、ひいては後のソウカイヤ自体の崩壊を暗示しているかのようです。
  二つのコミカライズでは原作から同じエピソードを使用しています。しかし表現しているものは同じでも、全く与える印象が違うことが分かります。全く同じ筋を、全く違った味付けで楽しむことができるのが一連のコミカライズ企画の魅力です。

特撮らしいデザイン変更


 ミニットマンの執念が繋ぎ、フジキドの妻子を直接手に掛けた宿敵・ダークニンジャの登場です。

 他のアーティストによるデザインとくらべてみましょう。こちらは小説版ニンジャスレイヤーの挿絵を担当されているわらいなく氏によるものです。

 「キルズ」版で真っ先に目につくのは頭部の膨らみでしょう。まさに特撮の敵幹部といった見た目には「ハカイダー」との共通点を指摘するファンもいます。カラテの上位者の証を示す帯などのわらいなく氏のデザインを踏襲しつつ、より特撮らしさを強調しているようです。

 他にもこれまた特撮らしさを強調した爆発四散シーン、ダークニンジャのケレン味に溢れた抜刀カタパルトシーンなど、注目すべき点は多々ありますが、今回はこれくらいで筆を置こうと思います。はたしてどのようにアレンジされるのでしょうか?

 原作の該当エピソード、書籍版の購入はこちらから。
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