2014年12月11日木曜日

同人作家にも便利?ビットコインに手を出してみました

ちょっと前に世間を騒がせた仮想通貨、BitCoin。
いまさら興味が出てきたので色々と試してみました。

■口座を作る


まずBlockchainというオンラインウォレットでメールアドレスとパスワードを設定し、口座を作成。
さらにiPhoneアプリもあるのでインストールします。
Blockchain - Bitcoin Wallet - Blockchain

現在15円相当入ってます

これで上のQRコードと下のアドレスからBitCoinを受け取れるようになりました。

1BbWu2XBbfYE4bbUVK94K2YT3xQKAXwEt4

送金してくれてもいいのですよ?(乞食)

■BitCoinを得る


せっかく口座を作ったのですからBitCoinを貰ってみたいですし、あわよくば儲けてみたいですね?(銭ゲバ)
各種取引所で日本円→ドル経由でBitCoinを買ってもいいのですが、まだまだ新しいものなので値動きが激しく、いきなり投資対象として手を出すにはちょっとリスクが高いです。
そこで投資以外でBitCoinを増やす方法をいくつか調べてみました。

1.『無料でBitCoinがもらえる』サイト


「free bitcoin」「bitcoin faucet」で検索すると「無料でBitCoinがもらえるサイト」に行けるのですが……
そこには地獄が広がっていました。

はい、見るのも嫌になりますね。
こんな調子でスパム広告のたっぷり詰まったサイトに口座のアドレスとグニャグニャのCaptcha認証を入力した挙句に一回の認証でもらえるのが0.02円〜0.1円相当であり、
しかもだいたい5円相当貯まらないと口座に入金させてもらえないというおまけ付き。
つまり50回〜500回認証を繰り返さないと入金0
それを次々にサイトを移って繰り返すものですからだんだん心が死んでいきます。
現代の賽の河原です。
BitCoinの仕様上、個人情報を登録しなくてもアドレスさえあれば入金できるので、他のポイントサイトやリワード広告に比べれば断然お手軽ですし、ロボットによる認証を防ぐためにグニャグニャ文字は必要。
そしてサービスを運営する以上は広告で収益を得るのは当然といえば当然なのですが、あまりにもかけた手間にリターンが見合いません。
どうやらうまい話はないようです。

雨後の筍のように出てくる類似サイトを巡っていてはいくら時間があっても足りないので、巡回するサイトを以下の二つに絞ることにしました。
Freebitco.in
FreeDoge.co.in
メールアドレス・口座のアドレス・パスワードを登録すると、1時間に1回ルーレットを回してBitCoinがもらえます。
1万分の1の確率で200ドル相当のBitCoinがもらえます
(1日10回回しても3年かかりますけどね)

手に入るのは1回の認証で0.5円〜5円程度ですが、暇つぶしにはなります。
そのうち飽きるでしょうが、とりあえずソシャゲのガチャを回す感覚で回してます。
BlockChainに入った15円相当のBitCoinもここから得たものです。
送金は一週間に一度。その間に得たBitCoinを賭けてハイアンドロー・ゲームにも参加できますが、試してみたらさっそく4000satoshiほど吸われてしまったので私はもう参加しません。
(DogeCoinバージョンもありますが、だいたい要領は同じなので説明は省略します)
Freebitco.in
FreeDoge.co.in
(上のリンクから登録するとリファラーで私にもいくらかBTCやDogeCoinが行く仕組みになっています)

2.採掘する


BitCoinなどの仮想通貨ネットワークでは、送金・受取などの取引が正当なものであるか確かめるための演算処理に貢献した報酬として、新たな通貨がもらえるシステムになっています。これがいわゆる採掘ですね。
報酬をインセンティブ(動機付け=エサ)として各構成員にネットワークの維持に貢献させるているというわけです。
しかしBitCoinは近年有名になってしまい、採掘難易度が上昇。すでに専用のハードウェアを使わないと電気代を引いた利益が出ない段階になっており、個人のレベルでは到底手が出ません。
日本の場合は他の国に比べて電気代が高いのが更に不利に働いているそうです。
電気代の安い国に採掘センターを置き、BitCoin採掘権を買わせるサービス(CEX.IOなど)まで登場。採掘権自体も五分の一以上乱高下するなど修羅の様相を呈しています。


(追記:とはいえ、「個人レベルではとても割に合わない事業を大規模にして資金を募り、利益を受け取る権利を細切れにして売る」という発想は通常の株式会社やREITと同じであり、そのビジネスモデルは決して理解しにくいものではありません。採掘権を株券と置き換えれば分かりやすいでしょう。貴方が値下がりのリスクを許容できるのなら、採掘権を買ってみるのもいいかもしれませんね)

Amazonを調べたら29万円の採掘専用ハードを発見しました。恐ろしい……


しかしまあ、ものは試しということで、やってみました。
BitCoinを直接採掘するよりも、他のより採掘しやすい通貨をBitCoinと交換したほうが効率が良いらしい。そこでひとまずDogeCoinをターゲットに。
MacMinerというソフトを使い、Nut2Poolというプール(共同採掘場)に登録。GPUMinerでガンガン回します。
……しかしウチのiMacでは60KH/sぐらいしか出ません。日本の派生通貨MonaCoinもMona2というプールで採掘してみましたが12KH/s程度。一ヶ月24時間採掘し続けてやっと数枚もらえる程度のようです。
下の画像はMonaCoinを採掘した結果。

うーん、微妙

Googleも出資したRippleCoinはWorld Community Gridの分散コンピューティングプロジェクトに参加させることで報酬を与えていたそうですが、それもすでに終了。
出遅れると先行者利益には敵わないのは株と同じのようです。

参考
GPU1枚で1ヶ月ビットコイン採掘に挑んだ結果と来年の予想 - nyatla@hatena blog

3.何かを売る


おそらくこちらが本命でしょう。
BitCoinを始めとした仮想通貨には送金の際の手数料が非常に低く、取引自体にもある程度の匿名性が確保されているという特徴があります。
いわば遠隔でやりとりできる現金のようなもの。
各国間の送金システムは銀行が独占しており、数千円のやりとりではとても割りに合わないほど手数料も高いものになっています。となると規模に劣る小企業には非常にキツい。兆単位の売上を誇る大企業も億単位の手数料を払うことになり、犠牲は決して少なくありません。
そこで既存の決済システムをすっ飛ばして送金できる仮想通貨に期待が持たれているというわけです。
先物取引を利用してレートを固定すれば、日本円→仮想通貨→他の通貨と交換する際の為替変動リスクも回避できます。

DL販売をしたい同人作家にも便利そうです。
同人誌などの個人販売の決済をクレジットカードなど各種決済代行に頼むと手数料の負担が大きく、
とらのあなやメロンブックスへの委託でもマージンが3割ほど取られるので、それらが自前でできるようになれば福音でしょう。
実際に日本語圏にもMonaCoinで決済するサービスが運営されています。

Monappy
iTunesカードが買える他、ライトノベルや艦これの同人誌も人気

しかしBitCoinの仕様上、ちゃんと入金されたか確認するのに10分掛かるので、フリーマーケットや同人誌の即売会には向かないでしょう。後続のLiteCoinでも2分半ほど掛かります。
直接現金を渡すか手数料を払ってでもEdyやSuicaのほうがマシです。
私もいつかMonappyなどで同人誌を売ってみようと思います。どうやら仮想通貨については、個人レベルでは中身のあるものを売ったほうが結局は割がいい、と非常に穏当な結論になりそうです。

ちなみにMonaCoinはTwitterアカウントだけで口座を作ることができます。
@tipmonaというサービスで、Twitter経由で送金もできます。

(ついでに私のアドレスはこちら)

解説書のレビューも二冊ほど。
暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり (ブルーバックス)
講談社 (2014-05-20)
売り上げランキング: 21,431
この本はエコノミストとITジャーナリストの共著です。そのせいか本書では、経済的な面と技術的な面の両面から地に足の着いた解説がなされ、非常に安定感のある一冊となっています。
広告による収益モデルの限界、クレジットカードの欠点、ニュートンの引っかかったバブル、ギリシャ発のユーロ危機など、興味を引く、しかし本質を突いたトピックの選定が上手いです。暗号技術自体の解説も一章を割いて簡潔にまとまっています。
さすがは科学系の本のラインナップに定評のあるブルーバックスです。とりあえずこれ一冊買っておけば損はしないでしょう。

仮想通貨革命
仮想通貨革命
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ダイヤモンド社 (2014-08-04)
売り上げランキング: 2,532

作者の野口悠紀雄氏はバリバリの反アベノミクス派の経済学者で、本書の中でも金融緩和批判を繰り広げるなど、ビットコインの解説書としては非常に思想性が強く、中立とはとても言えません。
しかし「ビットコインとそこから派生する技術で何ができるのか?」というテーマに絞って読めば、そこを差し引いてもなお魅力的です。自動化された企業、P2P株式市場、さらには分散ネットワークを利用した個人のアイデンティティ証明にまで踏み込んだ、作者の提示してくれる未来予想図には非常ワクワクします。
暗号技術自体の解説もブルーバックスよりも踏み込んでいます。その内容は決して鵜呑みにはできませんが、一読の価値はあるでしょう。

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